私の京指物 私の木工芸 うれしかったこと第7話

2018年4月30日木工ブックスPosted瀬尾久美子 Kumiko Seo瀬尾久美子 Kumiko Seo

新年度が始まり早1ヵ月。
新しい環境にもそろそろ慣れてくる時期でしょうか。

青年部部員とはいえ、職歴は結構長いです。
そのそこそこ長い期間中、ひたすら仕事にまい進してきたかというと実はそうでもありません。
いろいろな環境の変化があり、彫刻刀すら握れない時期もありました。
同じ時期に仕事を始めた仲間たちはどんどん結果を残して、
職人として一人前になっていくのに・・・
仕事すら満足にできないところに、組合活動なんてもっとできない。
何年かは幽霊部員状態で皆さんにご迷惑ばかりかけていました。

ある年、例年行われる組合の展示会にて、その年も新しい作品を作ることができず、
アテンドのお手伝いだけしていました。
このまま作品を作れないのなら、組合も辞めなければと思いつつ、撤収のお手伝いをしていると。
会場に来ていた息子が、「おかあさん、組合ずっとつづけてほしい」と私に言いました。
当時まだ小さかった息子。どうしてそんなことを言ったのか、よくわかりませんが、
そのときの私は、その言葉にとても救われました。

子供も少しづつ手がかからなくなり、新しい作品も小さな物ではありますが作る時間が取れるようになってきました。
じっくり時間をかけて続けていけば、きっと視界も開けてくると、自分のペースで仕事に取り組んでいます。
息子作 青ざめるドラえもん