わたしの京指物、わたしの木工芸、どうしてこの仕事を選んだの? 第7話
京都は昨日大雪で、10cm以上降り積もり、交通機関にも影響が出ていました。
さて、今回も交代で書き続ける木工ブックスなのですが、
どうしてこの仕事をえらんだの?とのテーマで、さまざまな理由で皆さん選んでおられますね。
僕にも振り返るときっかけはこれかな?と思うことがありまして。
1994年、京都は平安建都1200年の歴史的な年を迎えておりました。
さまざまな記念事業のひとつに、当時の平安京を再現した大きな復元模型を作る事業があり、
たまたま3ヶ月の短期バイトとして見つけたその仕事に携わることができました。
もともと工作が好きな少年期がありましたので、バイト先でも細かい手作業を黙々とこなし、その積み重ねが、大きなプロジェクトへと現れることにもとても印象に強く残りました。
そのことがきっかけで、ものづくりの仕事がないかと漠然と考えていた頃、京都に工芸の専門校ができるという広告をみつけて、その中でも木工である指物を勉強してみたいと思うようになりました。
その後はさまざまな先生方や仲間たち、先輩などと出会うことになるのですが、長くなるので。
余談ですが、記念事業後、大きすぎる模型は置き場所がないとのことで、長く日の目を見ることがなかったのですが、
現在、京都中央図書館に隣接する、京都アスニー1F、平安京創生館に展示されておりますので、何かの機会にお立ち寄りの節には、ぜひ御覧いただければと思います。
次は最終回、臼井さんがバチっと締めていただけるようですので、ぜひお越しください!