私の京指物 私の木工芸 やっちまった!失敗エピソード 第4話

2017年6月1日木工ブックスPosted森地正和 Masakazu Morichi森地正和 Masakazu Morichi

この話の順番が回ってきてからというもの、頭を振って振ってもエピソードとして文章に書けるような失敗が無くて困り果てました。

 

私、失敗しないので。

 

と言えたらいいのですが、そんな事はなく。

寸法間違えから始まり、数々の失敗をして頭を下げて謝罪して、リアルに凹んで思い出したくない失敗ばかり、思い出して気持ちが萎えていくばかり…

酒の席の失敗ならあるのですが…それではねぇ…

 

5年くらい前の話ですが、大きな仕事がありました。

籠の修理というのがあり、昔、旧街道のお医者さんが使っていて、蔵から出てきたものを修繕して飾りたいとの事でした。

半年くらいかけて徐々に修繕していきましたが、その間にも他の仕事をしたりしてるうちに期限がせまってきました。

納品の最後の3日間はほとんど寝ずに修繕していました。

修繕の最終段階、夜遅く鉄びょうを打っていると、近所の方が申し訳なさそうに、「ちょっと、響くんですけど…」と言われてしまいました。

今まで夜遅くは音を出さない仕事をしていましたが、納期に間に合わせる為に必死で気が利きませんでした。

怒鳴って来られてもおかしくないのに、ご近所さんは大変親切で優しい方ばかりだったので、こちらはもう平謝りするしかなく。

その後は毛布を被せたりして何とか音を押さえて朝までに打ち終わらせました。

 

その後甘い物を差し入れして謝罪して許していただきました。

10年近く仕事場を借りて仕事していた当時、ご近所さんが本当に優しく、感謝ばかりです。

これからも失敗しないとは絶対言えないので、出来るだけご迷惑掛けないようにと思ってます。

次は臼井さんです。