私の京指物 私の木工芸 やっちまった!失敗エピソード 第3話

2017年5月22日木工ブックスPosted日野健 Takeshi Hino日野健 Takeshi Hino

さてさて失敗談! 京都を離れたヒノです これからは出雲からお送りしますね。

数限りなく失敗をしていますが、人目にさらすほど気の利いた失敗ってなかなか。。

独立してからは自分の工房で完結する仕事が多いため、今でも現場仕事はあまり気が進みませんが、この仕事に向かい出して間もない頃の現場仕事の時のことです。

大きな施設の現場で設営に駆り出され、何人かの職人さんと一緒に、右も左もわからない新人の私も現場道具や、資材一式をかかえ乗り込みました。
わりと公共性の高い施設などの現場はそれはもういろんなチェックや決まりごと、たくさんあります。
いろんな注意事項を聞かされて、ぐるぐると業者用の通路を通り、広い現場であっちこっちと飛び回り作業をしていました。

フラフラになりながら、休憩中トイレに行こうと思ったのですがもう広くてどこがどこだか。

迷いながらあちらこちらと探し、なんとかたどり着くことはできましたが今度は現場に戻る道順が分からないという
おきまりのあれです。

帰り道もさらに迷うこと、あちらの扉か、こちらの扉か、そうこうしていると
『ビー!ビー!ビー!』と全館に響き渡るような警戒音!

どこかで何かが起きている!早く帰らないとまずい! どんどん焦ります。

小走りになってあちこち動き回るとさらに館内放送で『侵入者がいます!侵入者がいます!』 えっ!なに?

私が迷っている間に何者かが襲撃?大事件が起こっている!

恐怖心も最高潮の時、背後からポンと肩を叩かれ、びくっと振り返ると、施設の人、あーよかった、なんか分からんけど助かった〜 とホッとする私に

一言

「ここは立入禁止区域です。」

えっ!?

「速やかにこちらを回って現場へ帰ってください」

あの物々しい警戒音、館内放送

侵入者と目されていたのは私だったのです・・・

そういえば、注意事項の一つに立入禁止区域、通用路、細々とありました。私のようなペーペーの新人職人が見てはいけないようなものがあったのかなかったのか解りませんが、トイレくらいと侮らず、広い現場では通っても良いところいけないところしっかりと頭に入れておかないと大変な騒ぎになるという失敗談でした。

お次は森地さんお願いします!